古典的で新しいミッドセンチュリーの魅力
今回はクラシック感が逆に新しい「ミッドセンチュリーモダン」インテリア をピックアップ。
現代的なレストランで食事をする機会があるなら、イームズ、ベルトイア、チャーナー、サーリネンなど、1950年代に設計されたミッドセンチュリーの椅子に座るチャンスがあるかもしれない。
これらのデザインの多くは50年代当時のままで引き継がれているのだが、クラシックさが逆に新鮮に感じられるテイストが世界中のコレクターを虜にしている。
ミッドセンチュリーのインテリアが世界中で人気を維持し続ける理由は、シンプルながら時代を超越したデザインにある。優れた外観に加え、座り心地などの使用感の良さにもこだわっているのが魅力だ。

ミッドセンチュリー・インテリアの発祥
ミッドセンチュリーは、1933年から1965年位までのアメリカにおけるクラシックなインテリア、製品、グラフィックデザイン、建築などのデザインムーブメントを指している。 アメリカのレトロな建築と家具のデザインを表すインテリアのカテゴリーで定義は幅広い 。
このムーブメントは、当時ドイツの「バウハウス」から多大な影響を受け拡大した。バウハウスとは1919年にドイツのワイマールに設立された美術や建築に関する芸術専門スクールのこと。ミッドセンチュリー は、このスタイルに基づいて成長し、数多くの感性豊かなデザイナーを生み出した。
ムーブメントが起こった根源は当時、第二次世界大戦の終結により、帰国した兵士とその家族が新しい住宅を持つ必要があったことから始まる。
都市の拡大が進んだ時代に新しくモダンな住宅が多く建設され、そこにマッチする家具の需要が急速に増えていったのだ。
多くの新築住宅のために、バウハウスからインスピレーションを得たデザイナー達は、戦時からの材料と技術を使用し、 モダンでナチュラルな形の家具を作成していった。
急速に住宅が増えるスピードは、1970年代初頭まで続き、新しい家具のデザインを次々と生み出した。

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代表的なミッドセンチュリーモダンスタイルの家具には、アルネヤコブセンによって作成された有名なエッグチェアや、チャールズとレイイームズによって作られたイームズラウンジチェアなどがある。
デザインのほとんどは60年代後半に一旦ブームが集結したが、このムーブメントへの関心が80年代半ばに再び現れブームが再燃。 90年代半ばまでに、コレクターのニッチ市場は、元の時代のミッドセンチュリーデザインの人気を上回っていた。
中世のモダンデザイナー達によってデザインされた作品は、その後を追うデザイナーを刺激し続けている。 当時のデザインからインスピレーションを得た家具も多い。
ミッドセンチュリー愛好家も世界中に多く、ビンテージデザインは近年ますます人気を集め、現在のインテリアの主流のひとつになっている。

ミッドセンチュリーモダンスタイルを取り入れるヒント
ミッドセンチュリーのデザインはシンプルで、現代の家やインテリアにとてもよく合いコーディネートが容易だ。
具体的には当時を代表するデザイナーのクラシックなチェアをメインにテーブル、古典的なミッドセンチュリー 調のカラフルなデザインラグを敷き、最小限の装飾でミッドセンチュリースタイルが完成する。
このスタイルの特徴は、古典的でカラフル、曲線を描くラインのアイテム、 木材、ガラス、ビニール、金属などの異素材を自由にコーディネートしていくところにある
クラシック感が逆に新しい、個性的な癒しの空間を手に入れてみよう。
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