本場ベルギーの「リエージュワッフル」
ベルギーの代表的なお菓子のひとつとして思い浮かぶ「ベルギーワッフル」。本場のベルギーワッフルは2種類あり、「リエージュワッフル」と「ブリュッセルワッフル」で共に発祥地の地名がネーミングされています。
今回はバターの風味と香ばしさ、パールシュガーの食感が楽しめるリエージュワッフルをセレクトします。ブリュッセルワッフルは甘さ控え目で四角い大きめの形が特徴ですが、リエージュワッフルは食べやすい楕円形の手頃なサイズで午後の休憩時間にもグッドです。ブラックコーヒーや紅茶にも良く合います。
リエージュワッフルならではの特徴として、パールシュガーの香ばしい食感と甘さです。このシュガーは小さい粒のような塊の砂糖で高温に溶けにくい性質を持つため、カリカリ感が良いのです。ひとつひとつにパールシュガーがふんだんに入っており、バターの贅沢な風味とマッチしています。
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リエージュワッフルの伝説
リエージュワッフルは18世紀後半にリエージュの司教が、パールシュガーを使った高級菓子のレシピの考案を専属シェフに相談したことがはじまりで、シェフはリッチな生地にパールシュガーを混ぜ、バニラを加えたお菓子のアイデアを考えたそうです。
司教はこのレシピにより生み出された新しいお菓子をとても気に入り、リエージュやその周辺の街ですぐに広まったという伝説があります。
材料のパールシュガーは17世紀半ば頃から存在しており、当時は非常に高価なものだったため、このシュガーが大量に入っているワッフルはとても贅沢なお菓子だったのです。
このシュガーの原料はシュガービート(甜菜)です。寒さに強い植物で、主にヨーロッパ・北米などの涼しい地域で多く栽培されています。砂糖大根とも呼ばれ、オリゴ糖や殺菌効果もあるといわれるヘルシーな砂糖です。
「リエージュワッフル製作」動画
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リエージュワッフルの発祥地リエージュ
リエージュはブリュッセルから電車で約1時間、南東に100キロ位の位置にあるワロン地区にある、歴史的な地方都市です。街では至るところに様々なワッフルのお店が何軒もあり、本場の味を食べ歩き出来ます。ワッフルフリークなら定番で行ってみたい街でしょう。
リエージュはフランス語圏にあることから首都ブリュッセルとは全く違う雰囲気があり、この街ではワッフルはフランス語でゴーフルと呼ばれています。
ベルギー第4の都市で、あまり観光化されておらず素のベルギーが体感できる街です。歴史的な宮殿や大聖堂などの建造物の見どころも沢山。リエージュの街並みを一望できる374段の階段があるビューラン山はここに来たら外せない人気の場所です。
美味しいリエージュワッフルを味わいながら、絶景のパノラマを眺めると最高の気分が味わえるでしょう。
「本場リエージュワッフル」取扱ショップ
世界をコアに楽しむ ”Earthly World”
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